絵日記の宿題に付き合うのが辛い…
どうやって教えたらいいか分からない!
こんなお悩みを元小学校教諭の私が解決します!
我が子にも実践している【日記の書き方のコツ】を5つ紹介します。
一番伝えたいことにスポットを当てると、日記を書くのがラクになりますよ!
『一番伝えたいことだけ』にスポットを!
日記で大切なことは、自分が相手に『一番何を伝えたいか?』を決めることです。
そのためには
- 「~しました。~でした。」の事実のみ
- 「~して楽しかったです。~したのが面白かったです。」の気持ちのみ
が連続する書き方は、読む相手に自分の考えや気持ちが伝わりません。
一番伝えたいことに焦点を当て、事実や気持ちをバランス良く書いていくことが大切です。
日記の書き方のコツは3つ
小学校では、次の3つを基本的な書き方として、6年間指導していきます。
- 5W1Hで伝えよう
- 五感で伝えよう
- 日記を読み返そう
1つずつ例文を出しながら、解説していきます。
コツ①5W1Hで伝えよう
自分の考え、気持ちを相手に詳しく伝えるためには、5W1Hで書き出してみましょう。
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Who(だれが)
- What(なにを)
- Why(なぜ)
- How(どのように)
を表す言葉です。
5W1Hを意識して文章を書くと、伝えたい情報がハッキリするため、正確に相手に伝えることができるようになります。
わたしは、どようびに、おじいちゃんとはなびをみました。そらに、おおきなはながさいたみたいでした。とてもきれいでした。
引用元:光村図書 こくご一上
小学校1年生の教科書にも、5W1Hを意識した例文を挙げています。
- だれが
- いつ
- だれと
- なにをした
5W1Hの言葉を全てを使う必要はありませんが、意識しながら書くことは大切です。
日記を書くことが苦手なお子さんは「わたしは、いつ、~しました。」を使って出だしを書くと、スムーズに取り組めます。
コツ②五感で伝えよう
5W1Hで出だしを伝えた後は、五感を使って詳しく伝えるようにしましょう。
五感とは【視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚】を表す言葉です。
ただ、日記指導に置いては、目・耳・鼻・口・手・心を指します。
五感ではなく、六感になってますね(笑)
詳しく説明すると、以下のようになります。
- 目→見たこと
- 耳→聞いたこと
- 鼻→かいだこと
- 口→話したこと ※「」で表現
- 手→さわったこと
- 心→思ったこと
特に、日記に会話文が入ると、表現の幅が広がると同時に「」の使い方も学ぶことができます。
五感はどれか一つだけ使うのではなく、バランス良く使うと、自分の考えをより詳しく相手に伝えられます。
コツ③日記を読み返そう
最後に日記を読み返し、誤字脱字を修正していきましょう。
間違いを見つけて、修正する力が付くので、子ども自身が読み返すことがポイントです。
はじめは親がサポートしてもOKです。
読み返しの修正ポイントは、以下の通りです。
文字の間違い…ひらがな・カタカナ・漢字が正しく書けているか?
文末の表現統一…「~です・ます」の丁寧な言い方。または、「~だった・~だ」の言い切った言い方。どちらかに統一されているか?
誤字脱字をチェックする時に使う『国語辞典』の選び方と使い方も紹介しています。
読み返す時に使える『見直しテンプレート』もあります。
日記の宿題を親がサポートする場合
ママ!何書けばいいの?
わかんない!!
と、すぐ言いませんか?
我が子は、日記の宿題が始まった当初そうでした。
イラッとするんですよね…他人任せな発言!
でも、そんな時の親の付き合い方には、2つが大切になります。
- インタビュー形式でサポートする
- メモを取ってサポートする
詳しく解説していきます。
方法①インタビュー形式でサポート
運動会で、一番伝えたいことは、何ですか?
かけっこです。
かけっこをした時の気持ちを、教えてください!
だいじょうぶかなって、ドキドキしました!
など、親はリポーター、子は取材される人と設定し、日記に書く内容を想起させる方法です。
意外に、子どももその気になって、楽しく日記に向かうようになります。
鉛筆を手にして、マイク代わりに尋ねていくと、親も楽しい気持ちになりますよ♪
方法②メモを取ってサポート
事実や気持ちなど、書きたい内容をメモにしていく方法です。
低学年なら、親が代わりにメモしてもOK!
インタビュー形式で、書く内容を想起させた後でも使えます。
例えば、先ほど例に挙げた『はなびたいかい』の日記なら
- おじいちゃんとはなびをみた
- たのしかった
- おおきなはなびだった
- きれいでした
というように、短くて良いので子どもが思いつくままに、メモを取っていきます。
次に、メモを時系列に並べ替えます。
- おじいちゃんとはなびをみた
- おおきなはなびだった
- きれいでした
この時に、内容が重複していたり、一番伝えたいと思う内容から外れていたり、使わないと思うメモは、取り除いていきます。
最後に足りない部分を、付け足しましょう。
事実のみ、気持ちのみにならないように、5W1Hや五感を意識しながら、バランスをみます。
- わたしは、おじちゃんとはなびをみた
- そらに、おおきなはな
びだったがさいたみたいだった - とてもきれいでした
あとは、子どもが日記用紙に、メモした内容を書き写すのみです。
はじめは、親がメモ書きを手伝うことになるかもしれません。
ですが、学年が上がるにつれ、自分でメモを取り、順に並べる作業ができるようになります。
メモを取ってサポートする方法は、学校でも、作文が苦手な子に実践しています。
方法③日記を書けたことを褒める
日記を頑張って書いた後は、ぜひお子さんを褒めましょう。
日記の返却時に、先生からのコメントがあるかもしれません。
ですが、おうちの方からコメントが貰えると、子どものやる気はグンとアップします!
お花みたいにって書き方、面白く書けたね!
「この表現面白く書けたね」「○○について詳しく書いたね」など、具体的に伝えるようにしましょう。
子どもが楽しく日記を書くようになります。
方法④日記を思い出アルバムにする
宿題として、定期的に日記を提出している場合に、オススメの方法があります。
返却された日記を取り貯めておくのです。
ファイルに入れるだけでもよいです。
時々、親子で一緒に日記を見返すと、思い出アルバムになります。
上手に表現できるようになったことに気が付き、書く力がアップした成長を親子で感じることができます。
もちろん、話題としてコミュニケーションツールとして使うこともできます。
ママ、日記もってきたよ。
ファイルに入れよ!
我が家は、日記のプリントを、娘から集めるようになりました。
ぜひ、みなさんも親子で日記を思い出アルバムとして、活用してみてください。
そもそも、小学生の宿題になぜ日記?
さいごに…そもそも、なぜ小学校は日記の宿題を出すのでしょう?
- 週末の宿題
- 夏休みや冬休みの課題
学校は日記や作文、感想文などを、やらせようとしませんか?
面倒だからやめてほしい…
と、本音は思いますが、日記の宿題を出すことには理由があります。
日記を書くことで、3つの大切な力が付くからです!
- 文章力が付く
- 語彙力が付く
- ひらがな・カタカナ・漢字を覚えられる
日記を書くだけで、言葉の使い方も、漢字の読み書きも、勉強できます!
その他にも、自分の考えを相手に文章で伝える=表現する力も付きます!
大人になってからも、仕事で役立つ力ですね。
【まとめ】小学生ができる日記の書き方
親子で楽しく日記に取り組むには、5つのコツがありました。
- 一番伝えたいことを決める。
- 5W1Hで書き始める。
- 五感を使って表現する。
- 日記を読み返す。
- インタビューやメモを取ることで、親がサポートする。
ぜひ、日記の書き方で困っているおうちの方は、実践してみてください。
『書く力』に特化した、小学生向けの作文通信教材もあります。
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ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
応援して頂けると嬉しいです。
2021/08/02
2022/07/20 更新
アキ