小学校の入学準備はいつから始めるの?
スケジュールや準備することが分かると、安心できるのに…
お子さんが小学校の入学を控えていると、いつから、どんな準備が必要なのか気になりますよね?
就学時健康診断などの行事は10月頃から
学習用具の購入は2月頃から
お子さんに必要な生活準備は1年前から少しずつ始めるのが、ベストです。
今回は、小学校の入学前1年間のスケジュールと、入学準備リストをまとめました。
元小学校教諭で、現在は小学生と幼稚園児のママをしている私が、入学準備について分かりやすく解説します。
この記事を読めば、準備の目安とコツが分かり、おうちの方とお子さんが安心して、小学校入学を迎えられるようになりますよ!
小学校の入学前スケジュール
入学前1年間のスケジュールです。
上段は、小学校入学に向けて必要な行事や手続き、
下段は、お子さんに必要な生活準備や学習用具の購入などを載せています。
スケジュールは、私が小学校教諭として勤めてきた赴任校や、我が子の通学校の情報を元に作成したものです。
あくまでも、目安です。
行事や手続きの詳細については、お住まいの地域や学校によって違いがあります。
あらかじめご了承下さい。
小学校の入学前行事
小学校の入学前に参加する行事は、大きく4つあります。
- 就学時健康診断
- 1日体験入学
- 保護者説明会
- 食物アレルギー面談 (該当者のみ)
行事1:就学時健康診断
小学校に入学するお子さんを対象として、市町村が実施する健康診断のことです。
10月から11月頃に実施されます。
受ける場所は、学校が多いですが、地域によって保健センターで行う場合もあります。
内科と歯科の健診、視力、聴力などを調べます。
行事2:1日体験入学
通う予定の小学校へ行き、お子さんが授業を体験する日です。
1月から2月頃に実施され、保護者説明会と同じ日が多いです。
お子さんの服装は、普段着でよいですが、体育がある場合は動きやすい格好を指定されます。
女の子はパンツスタイルか、スカートならスパッツを着用するとよいでしょう。
持ち物は、上靴と上靴を入れる袋、チリカミ、ハンカチがあると安心です。
体験の内容は様々ですが、低学年の在校生と一緒に、音楽、図工、体育などの授業を受けます。
国語や算数といった教科より、体を動かす教科が多いです。
学校によっては、1日体験入学がないこともあります。
学校の雰囲気が親子で知りたい方は、学校が設定している『学校公開日』を見に行くのもよいです。
- 10:00 受付
- 10:25 図工『オモチャづくり』『似顔絵かき』など
- 11:10 体育『まねっこ運動』『じゃんけん列車』など
- 12:00 終了
行事3:保護者説明会
通う予定の小学校へ行き、保護者が入学準備や心得、教材についての話を聞く日です。
1月から2月頃に実施され、1日体験入学と同じ日が多いです。
保護者の服装は、お子さんの参観日に行くコーディネートで大丈夫です。
指定がない限り、スーツなどの正装の必要はありません。
持ち物はスリッパ、スリッパを入れる袋、筆記用具、資料を入れる袋(A4サイズ以上)があると便利です。
保護者説明会で来校した時は、以下のことをチェックしておくと安心です。
- 学校の児童トイレは洋式 or 和式どっち?
- お道具箱のサイズは?箱タイプ or 袋タイプ?
- 給食セットの袋サイズは?
- 上靴の色は?ヒモ or マジックテープ?
学校のトイレが和式で、お子さんが和式に慣れていない場合は、練習が必要になります。
必ずチェックするようにしましょう。
学習用具の指定がない場合、どんな物がよいのか、購入に迷ってしまいます。
上靴、お道具箱、給食セットなど、サイズや色など、在校生の教室でチェックしておくと選ぶ基準になります。
行事4:食物アレルギー面談
食物アレルギーがあるお子さんは、入学前に面談する場合が多いです。
時期は2月から3月頃です。
該当する食べ物や摂取した時の症状、対応、かかりつけ医などを、面談で伝えます。
給食センターがアレルギー対応食を提供している場合は、提供方法や献立についての相談をすることもあります。
小学校の入学準備リスト
小学校入学には、準備することが5つあります。
- 学習用具の購入
- 名前シールの購入
- 生活リズムの定着
- 最低限の勉強
- 学童保育の手続き
準備1:学習用具の購入
学習用具の準備は、大きく4つあります。
ランドセル、文房具、給食セット、体操着や算数セットなどの斡旋(あっせん)教材です。
注意する点は、文房具や給食セットです。
キャラクターがダメ、色が決められているなど、学校で指定が多いため、保護者説明会後に購入すると買い換えの心配はありません。
ランドセル
ランドセルは特別な指定がない限り、入学準備で一番先に購入可能となるものです。
4月頃からランドセルの種類などを調べ、夏休み頃に購入するご家庭が多いです。
夏休みの帰省に、祖父母と一緒に選び、お祝いとしてプレゼントしてもらう場合もあるようです。
人気のランドセルは、すぐに売り切れになってしまうので、ランドセルにこだわりたい方は、早めの購入をオススメします。
我が家は、娘が好きなデザイン、色があったので、ゴールデンウィークに下見、6月に購入、夏休みに自宅に届く流れでした。
ランドセル選びが気になる方は>>失敗しないランドセルの選び方
ただ学校によっては、ナイロン製のランドセルを指定使用している場合があります。
通学している小学生を観察し、指定のランドセルがあるかどうか、確認してから購入するようにしましょう。
文房具
文房具と言っても、鉛筆、消しゴム、筆箱、赤鉛筆などたくさんあり、ほとんどの物に指定があります。
指定とは、キャラクター禁止、鉛筆はB以上、消しゴムは白のみ、透明な定規などです。
学校のルールとして、細かく決められていることが多いので、保護者説明会後に購入するようにしましょう。
文房具の選びが気になる方は>>小学生が使いやすい文房具の選び方
給食セット
学校によって違いがありますが、はし、はし箱、はしを入れる袋を用意することが多いです。
その他に、お盆敷き、おしぼり、おしぼりケース、エプロン、三角巾、エプロンと三角巾を入れる袋などを用意する場合があります。
学校によっては、エプロンと給食帽が用意されていることもあります。
毎週末、給食当番のお子さんが自宅に持ち帰り、洗濯をしてから学校に戻す流れです。
エプロンや三角巾を各自で準備する場合、ヒモを結べないお子さんは、マジックテープやボタンで簡単に留められるタイプの購入をオススメします。
幼稚園や保育所で使っていた給食セットが残っているご家庭は、そのまま小学校で使うこともできます。
名前付けを新たにしなくてよいため、楽ですよね。
食物アレルギー対策として、おしぼり持参が必須な学校もあります。
斡旋(あっせん)教材
斡旋教材とは、算数セット、工作マット、体育帽子、体操着、名札など、学校が一括注文して購入する教材のことです。
購入方法は、保護者説明会同日に一斉販売をする、後日販売をする、期日までに学校に申込書を提出する、などの方法があります。
多少ケースや中身が違っても、授業に支障がないため、同類のものであれば斡旋教材を購入しなくてもよい場合があります。
自分で買う際には、同内容の教材か十分確認してから、購入して下さい。
ただし、学校は出入り業者へ発注するため、まとめ価格として一般価格より安く購入しています。
お下がり以外の理由で自分で購入することは、あまりオススメできません。
※ おはじき・ブロック・数カード・数え棒・時計など、細かい教材が多いため、自分で購入する際、同内容か確認が難しい…
▼斡旋教材の金額 ~目安~▼
教材名 | 金額 | 内容 |
算数セット | 2,500円 | おはじき・ブロック・数カード・数え棒・時計・サイコロなど |
工作教材 | 1,300円 | 工作マット・粘土・粘土ケース・粘土ベラ |
体育教材 | 6,000円 | 体操服・体育帽子・縄跳び |
学習ノート類 | 400円 | ノート・連絡帳・お便り入れファイル |
その他 | 300円 | 名札など |
合計 | 10,500円 | ※教材内容や金額は、あくまでも目安です。 |
準備2:名前シールの購入
学習用具に、名前を付ける必要があります。
そのため、名前シールの準備をしましょう。
注文は遅くても、2月までに済ませておくことをオススメします。
3月に入り、ギリギリで注文すると、予約が殺到しているため、到着が遅くなることがあります。
学習用具のシール付けは、とても時間が掛かり、大変です…。
特に算数セットは、おはじき一つひとつに付ける必要があります。
余裕を持ってシール付けできるよう、名前シールは早めに注文しましょう。
ネット購入はもちろん、大型小売店などで購入する場合も、注文してからすぐには商品が届かないため、注意が必要です。
※ 算数セット・絵の具セット・クレヨン・色鉛筆など以外にたくさん使います。学年が上がっても、習字セット、彫刻刀、裁縫セットなどで使います。多めに用意しておくと安心です。
準備3:生活リズムの定着
お子さんの生活リズムは、小学校の入学前1年間を掛けて、少しずつ慣らしていくと安心できます。
生活リズムは、身に付くまでに時間が掛かります。
日々の生活が忙しく、なかなか生活リズムを整えられないというおうちの方もいらっしゃると思います。
私が、そうでした…
でも、親が先回りして動きたくなる手を止め、お子さんにチャレンジさせようという意識を持つだけでも、変化が出てきます。
思い出した時に、少しずつでよいので、取り組んでみましょう。
小学校入学前に準備しておきたい生活リズムについて、詳しく過去記事で紹介しています。
>>小学校入学前に準備しておきたいこととは?【生活習慣編】6選
- STEP1春~夏
- 困った時に自分から助けを求められる力
- 和式トイレの練習
- 一人で着替えができる練習(体操着に着替える場合)
- STEP2秋
- 登下校の練習(涼しくなり、雪が降らない秋がベスト!)
- ご飯よそいの練習
- 時間内に朝食を食べる
- STEP3冬
- 早起きの練習(冬休み明けから徐々に)
準備4:最低限の勉強
小学校の入学前に必要な勉強は、以下の4つだと考えます。
- 自分の名前が書ける
- 自分の名前が読める
- 数が分かる
- 数字が読める
ひらがな・カタカナ・数字の読みと書き!
時計が読める!
これらは必須でしょ!
と、おっしゃる方もいます。
しかし、私は学力としての勉強ではなく、『困った時に助けを求められる力』や『人の話を静かに聞く力』の方が大切だと考えます。
小学校入学前に必要な勉強について>>小学校入学前に勉強は必要?勉強よりも準備しておきたい5つの力とは?
準備5:学童保育の手続き
共働きで、学童保育に通うお子さんは、学童保育の手続きが必要となります。
自治体で時期は違いますが、12月から1月頃が多いようです。
現時点で保育所を利用している方も、新たに学童保育の手続きが必要となる場合が多いため、必ずお住まいの自治体で確認するようにしましょう。
【まとめ】入学準備を親子で楽しもう!
小学校の入学準備はいつから始めたらよいかには、大きく3つありました。
- 就学時健康診断などの行事は、10月頃から
- 学習用具の購入は、保護者説明会が終わった2月頃から
- お子さんに必要な生活準備は、1年前から少しずつ
気合いを入れて、一気に入学準備をはじめても、なかなか上手くいかないことがあるかもしれません。
一番大切なことは『親子で小学校の入学を楽しむ気持ち』だと、私は思います。
おうちの方とお子さんが安心して、小学校入学を迎えられるよう、応援しています。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
2019/12/28
アキ