来年、我が子は小学校入学!
ひらがなの読み書き、数の計算
ぜんぜん出来てない!!
これって、まずいのかな…
大丈夫です!!
心配いりませんよ。
小学校入学前に、ひらがなの読み書きや数の計算、時計の読み…
先取り勉強はしなくて大丈夫!!
理由は、学校に入学すれば1つずつ先生が教えてくれるから!
ただ、それよりも、もっと大切なことが2つあります。
- 困った時に助けを求められること
- 話を静かに聞けること
今回は、小学校入学に身に付けておきたい5つの力を紹介します。
でも、何も勉強できないのは心配…
最低限、何が出来たら安心できるの?
どうやったら、身に付けられるの?
小学校教諭歴10年!
現役の小学生ママが、わかりやすく解説しますよ~
小学校入学前に勉強は必要なし!
小学校入学のために、勉強する必要はありません!
- ひらがな・カタカナを全部読める、書ける。
- たし算ができる。
- 時計が読める。
※注)お受験で入学するような私立小学校では、当てはまりません。
出来ていたら、学校で新しく学ぶ楽しさが感じられないからです!
「あ~、もうぼく(わたし)は、分かるから。」って、先生の話を聞かなくなります。
勉強よりも、大切なこと
それは、
困った時にヘルプが出せることです!
それでも、勉強できた方がいいんじゃない?
と、いう方に【小学校入学前にできるとよい勉強3つ】を紹介します。
最低限、これができていれば、お子さんがスムーズに学校生活を過ごせます。
小学校入学前にできるとよい勉強3つ
小学校入学のために、勉強する必要はありません!と、お伝えしましたが、3つ(余力があれば4つ)のことができると安心できます。
あくまでも勉強ができるためでなく、お子さんが小学校生活をスムーズに送られるための手段としての勉強です。
自分の名前が読める
学校では、体育帽子やお道具箱など、同じ学習用具を使う場合があります。
その時に、自分の持ち物とお友達の持ち物の区別が付くために、自分の名前が読めることが大切です。
ひらがなが読めるという視点ではなく、あくまでもお子さんが学校生活で困らないために、『自分の持ち物が分かる=自分の名前』が分かるという認識です。
自分の名前が書ける
授業でプリントを配られた時、名前を書く場合があります。
これは入学して意外に早く訪れます。
そのため、自分の名前が読めるプラス書けるようになっていると安心です。
上手に書けない子もたくさんいます。
書き順が違う場合もあるでしょう。
多くの学校では、机の右上に名前のシールを貼っていることが多いです。
もし名前が書けなくても、机の上のシールを見ると、自分の名前が分かるようになっているので、安心して下さい。
もちろん、分からないときは先生が教えてくれます。
数が分かる
「1=◆」の数と量の関係が分かるということです。
例えば、先生が授業中「折り紙を2枚出しましょう。」と指示します。
数と量の関係が分からないと、折り紙を2枚出すことが出来ません。
数字の2は分かるけど、量が分からないからです。
このように、数が読めても、量と一致していなければ本当の意味で理解したとは言えません。
世の中には数という物があり、イラストのように『3が◆◆◆』である意味が分かっていると、学校生活の様々な場面で困ることが少なくなります。
(数字を読める)
1年生の算数では、始めに物の数を数える学習をします。
1から10までの数を読めると、出だしの授業でつまずきを防止できます。
余力がある場合は読めるようにしておくと安心です。
数字を書く練習は、学校に入ってからでも大丈夫だと、私は思っています。
意外におうちの方が数字の書き方を教えると、書き順が間違えているなんてことも…
5や8、0など、間違えやすいのでおうちの方が教える場合は、注意が必要です。
勉強する必要はないの?タイミングはいつ?
ひらがなが読めない、書けないと勉強についていけないのでは…
と、心配になるおうちの方の気持ちは、よく分かります。
我が子も幼稚園時代、ひらがなを読んだり、書いたりすることをほとんどしませんでした。
周りのお友達は、小学校入学前にひらがながスラスラ読めて、書けていました。
正直、私も焦りましたが、勉強はしませんでした。
でも、我が子が小学校1年生になり、2学期が終わる頃には、国語の教科書をスラスラ読めるようになりました。
ひらがなはもちろん、カタカナや漢字も書けるようになりました。
最近、漢字が楽しくなってきた!
と、我が子も言うようになりました。
理由は、本人の興味が出てきたからです。
勉強は、興味関心が出てきた時が、始めるタイミングです!
あれこれと、大人が慌てて教え込もうとしても、なかなか子どもの頭には入っていかないものです。
それでも、幼稚園児や小学校低学年くらいまでは、『おうちの人の喜ぶ顔が見たいから』という理由で、ひらがな勉強を頑張ったり、時計の読み方を練習したりすると思います。
勉強するうちに、本当に本人の興味が出てきて、勉強が楽しくなってくることもあります。
その場合はラッキーです!
そのまま小学校入学前にひらがな・カタカナの読み書き練習をしてもよいと思います。
でも逆に、お子さんが『楽しくない。辛い。』という気持ちが強くなっているなら、小学校入学前に勉強することはオススメしません。
この記事の最後にも紹介しますが、お子さんが「学校に通うことが楽しみ!」という気持ちを一番大切にしたいからです。
勉強以外で身に付けておきたい2つの力
私は、小学校入学前にひらがなやカタカナなどの勉強は、必要ないと考えています。
勉強以外に、もっと身に付けておきたい力があると思っているからです。
それは、次の2つです。
- 困った時に助けを求められる
- 話を静かに聞ける
特に、1つ目の『困った時に助けを求められる』ということが、勉強よりも大切なことだと考えています。
困った時に助けを求められる
勉強よりも身に付けておきたい力の1つ目は、困った時に助けを求められることです。
小学校1年生は、最大35人の子どもたちを1人の先生が見ています。
授業中など、本人が困ることがあり、先生の助けを待っていても、残念ながら気づかれない時があります。
先生に言いづらい時は、周りのお友達でもよいです。
自分以外の人に、「ぼく(わたし)は、困ってるよ。手伝って。」と発信することで、授業中はもちろん、学校生活全般をスムーズに過ごせることに繋がるのです。
話を静かに聞ける
話を聞ける力も大切です。
先生が話をしている間に合いの手を入れたり、自分が話したいことを自由に発言していると、話が聞けなくなってしまいます。
自分はもちろん、周りのお友達までも話が聞けなくなってしまいます。
授業の反応とは別に、静かに話を聞く場面では、口を閉じて黙って聞く力があるとお子さん自身もクラス全体も過ごしやすい学級になります。
ただし、最初から45分黙って座っていることは、誰でも苦痛なものです。
小学校入学したばかりの時は、体を動かしたり、声を出したりする動作的活動をたくさん組み入れた授業をします。
45分間椅子に座っていられるように、少しずつ練習していくので、安心してください。
小学校入学前に一番大切なことは楽しむこと!
小学校入学前に一番大切なこと、それは
「小学校に行くのが楽しみ!」という気持ちをお子さんが持つことです。
お子さんがスムーズに学校生活を送って欲しいと思うことは、親として当た前です。
私もそのうちの一人です。
そのために『ひらがな読めないと、自分のことは自分で出来ないと…』など、たくさん心配して、入学前にやらせようとしてしまいがちです。
よく分かります。
でもその行動で、お子さんがプレッシャーに感じたり、学校に行くのが嫌になったり、不安になったりしたら、親子で悲しい結果になってしまいます。
「○○○が出来なかったら、小学生になれないよ!」なんて、ポロッと口にしてしまった日には、親として後悔の嵐です。
学校に行ったら、先生が助けてくれます。
今は昔より補助の先生が入ってくれることが多く、少人数学級や少子化の影響で一人当たりの大人の目の行き届きが多い傾向にあります。
「学校に行ったら、どんどん勉強が進んで先生は教えてくれない。」なんてことを書いている記事を見たことがありますが、そんなことはありません。
困っていたら、必ず先生は助けてくれます。
だからこそ、おうちの方はぜひ「小学校は楽しいよ♪」と、お子さんがワクワクできる言葉がけをして頂きたいと思っています。
【まとめ】小学校入学前に身に付けておきたい5つの力
- ひらがな・カタカナの読み書きや、時計の読み方、たし算などの勉強よりも、【困ったことがあったら誰かに知らせられる力】を持つことが大切です。
- 「勉強するのが楽しみ♪給食楽しみ♪お友達と遊ぶの楽しみ♪」と、ウキウキわくわくなるような、前向きな気持ちをお子さんが持つことも大切です。
学校が楽しみという気持ちがあるお子さんは、多少困難にぶつかっても乗り越えようとするパワーを持っています。
小学校入学前は、親子共々、楽しみより不安な気持ちの方が大きいかもしれません。
私もそうでした。
でも「きっと学校は楽しいよ!」と前向きに、小学校入学準備をはじめてみませんか?
素敵な小学校生活が待っていますよ!
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
2019/12/22
アキ