家庭学習がワンパターンになってしまいます。
特に、算数は計算問題ばかり…
文章問題もやってもらいたいけど、教え方が分かりません。
家の勉強で、どんな工夫ができますか?
こんな質問にお答えします。
- 家庭学習を工夫する方法
- 文章問題を解くコツ&教え方
- 2020年度から始まる『新学習指導要領』
私は、元小学校教諭です。
現役時代、2020年度から始まる『新学習指導要領』の研修に、参加しました。
現在は、小学生のママです。
この記事を読めば【文章問題を使った今の時代に合う家庭学習】が、分かりますよ!
文章問題を使って家庭学習を工夫しよう
家庭学習で算数の勉強をしたら、いつも計算問題ばかり。
これで算数の勉強になるのかな?
もっと違うことも、した方がいいのでは…
なんて思っている、おうちの方もいらっしゃるのでは?
結論を言えば、計算問題ばかりでも、算数の勉強になります!
一番、大切な計算力がアップするので、計算問題ばかりでも大丈夫!!
- 算数が得意で、計算問題に飽きている…
- もっと違う勉強がしたい!
と感じるお子さんには、今の時代を意識した【文章問題を使った新しい勉強方法】をオススメします!
新学習指導要領を意識した家庭学習をしよう
新しい勉強方法って何?
2020年度から、小学校では『新学習指導要領』が始まります。
簡単に言うと、
子供たちに、新しく身に付けたい力は、これですよ!
と文部科学省から伝えられる、教育の指針です。
『新学習指導要領』では、英語や道徳、プログラミング教育などが変わります。
また、考える力や伝える力がより重視され、授業では、自分の考えを相手に伝える活動が増えます。
主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)の視点から「何を学ぶか」だけでなく「どのように学ぶか」も重視して授業を改善します。
引用元:平成29・30年改訂学習指導要領のくわしい内容(文部科学省より)
※ 保護者向けに『新学習指導要領』についての、紹介もあります。
つまり、新しい勉強方法とは
『新学習指導要領』を意識した、家庭学習の工夫です!
そこで、私がオススメしたいのが、文章問題を使った新しい勉強方法です!
『新学習指導要領』に対応した家庭学習の工夫
具体的に、2020年度にも対応できる「家庭学習の方法」を紹介していきます。
- 勉強の方法は、すごく簡単!
- 新たに、用意する道具もなし!
2ステップで、今の時代に求められる『自分の考えを相手に伝える=主体的・対話的で深い学び』が、家庭学習で身についちゃいますよ!
【ステップ1】問題を解く
まずは、算数の文章問題を解きましょう。
問題を解いて、答えが出て、おしまい。
これが、いつもの家庭学習です。
でも、ここからがポイントです!
★ 文章問題を解くことが苦手という人は、次の見出し『文章問題を解くコツ』を参照してください。
【ステップ2】説明をする
説明を考えてみましょう。
式と答えは、どうしてこうなったのか、自分の考えを説明するのです。
よし!
ひー、どうしてこうなったか、説明して!
わかんない…
どうやって言えばいいの?
いきなり、お子さんに「説明して」と言っても、できません…。
まずは、説明の型を知らせましょう。
そのために、親が実際に説明するしてみるのが、効果的です。
小学校1年生の算数でも、説明となると、大人でも意外に難しいものです。
ここで、例をお伝えしましょう。
【問題】
ゆかさんは どんぐりを 9こ、
ひろしさんは 4こ ひろいました。
あわせて なんこ ひろいましたか。
引用元:あたらしいさんすう1(東京書籍)
【式】
9+4=13
【答え】
13こ
この文章問題の説明を、考えてみましょう。
式は、9+4=13に、なりました。
なぜかというと、9はゆかさんのどんぐりの数、4はひろしさんのどんぐりの数だからです。
問題に「あわせて」という言葉があったので、「たし算」だと思いました。
だから、式が9+4になって、答えは13こに、なりました。
説明の型をまとめると
式は、〇+△なりました。▶式の説明
なぜかというと、〇は~の数、△は~の数だからです。▶数の説明
問題に【あわせて】という言葉があったので、【たし算】だと思いました。▶何算になるかの説明
だから、式が〇+△になって、答えは◇に、なりました。▶式と答えの説明・まとめ
このように、説明の型を、決めておきましょう。
説明をイチから考えるのは、難しいです。
説明の型にはめて、慣れてきたら、自分なりの言葉で説明できると良いですね。
はじめはドキドキするし、分かんなかったけど、
3回目からは、できるようになったよ!
大人も子供に説明すると、『対話的な深い学び』に繋がります。
説明は、互いに同じでもOK!
自分の考えを伝え合うことが大事です。
文章問題を解くコツ
文章問題を解くことが、苦手…というお子さんも多いでしょう。
ここでは、最低限おさえておきたい、文章問題を解くコツを紹介します。
ポイントは2つ!
- 使う数字を見つける
- 何算になるかキーワードを見つける
先ほどの文章問題を例にすると
ゆかさんは どんぐりを 9こ、
ひろしさんは 4こ ひろいました。
あわせて なんこ ひろいましたか。
引用元:あたらしいさんすう1(東京書籍)
式で使う数字を、〇で囲むこと。
何算か分かる、キーワードに線をひくこと。
この2つは、私が教師時代、どの学年の担任になっても、算数で教えていた方法です。
文章問題が苦手というお子さんは、まず文章の中から、この2つを見つけることから始めましょう。
文章問題だけたくさん欲しい!という場合は、市販のドリルを使うのもありですよ。
【まとめ】文章問題を解くと家庭学習の工夫ができる!
ワンパターンな家庭学習から抜け出したい!
2020年度から始まる『新学習指導要領』にも対応した、工夫ある家庭学習をしたい!
そんな時は 算数の文章問題を使って、『自分の考えを相手に伝える』家庭学習をしてみましょう!
2020年度から、新しく始まっている『新学習指導要領』
【主体的・対話的で深い学び】が大切となり、授業の中で、自分の考えを伝える活動が増えます。
学校では、今までも話し合い活動や、自分の考えを伝える学習をしてきました。
でも、消極的なお子さん、発表に自信のないお子さん、人前で緊張してしまうお子さんは、自体的・対話的な活動が苦手な場合が多いです。
毎時間の授業で、発言のチャンスが全員におとずれることは難しいです。
限られた時間の中で、限られた人数しか、発表できない授業もたくさんあります。
それは、先生が悪いのではなく、30人学級で、1人1分ずつ発表したら…
それだけで授業の時間は終わってしまいます。
より多くの子供に、より多くの発言の場を持ちたい!と、考えている先生は多いです。
私もそうでした。
でも、現実ではなかなか厳しいもの、事実です。
だからこそ、家庭でも『自分の考えを伝える練習』をすると、学校でも、進んで発言できるようになると、私は考えます。
我が子は、参観日に行くと、全く手も挙げず発表をしません。
本人は緊張するし、恥ずかしいからと言っています。
だからこそ、私は家で少しずつ『自分の考えを伝える練習』を取り入れた家庭学習の工夫をしています。
即効性はないかもしれませんが、これからの時代を生き抜くため、我が子にも【主体的・対話的で深い学び】をさせていきます!
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
2020/03/15
アキ