うちの子、作文が苦手なんです。
学校では、はじめ・なか・おわりで書けって言うけど、コツが分からないから、私も教えられません。
こんな悩みを解決します。
私は、小学校教諭歴10年
我が子も作文が苦手…家庭学習で三行日記に取り組んだり、作文が書けるようプリントを自作しています。
今回は、作文の書き方がわかる、5つの基本ルールを実例つきでまとめました。
この記事を読むと、作文の書き方のコツがつかめますよ。
- 作文の書き方の流れ
- 作文を書く時のコツ
- 作文の実例
記入するだけで、作文が完成できるワークシートも自作しました。
自由に印刷して、お使いください。
- 1番知らせたいできごとを決める【はじめの部分】
- 1番伝えたい気持ちを決める【おわりの部分】
- できごとを時間にそって書く【なかの部分】
- できごとに合わせて気持ちを書く【なかの部分】
- タイトルを考える
教員歴10年のノウハウで、たっぷりお伝えします。
作文の書き方のコツ【はじめ・おわり・中】の順で考えよう
小学校2年生になると、『はじめ・中・おわり』を意識して作文を書くよう学校で指導されます。
ただ、苦手な子は、何を、どの順番で書けばいいのか分からないため、書く手が止まってしまいます。
そこで、私はあえて『はじめ→中→おわり』の順ではなく、『はじめ→おわり→中』の順で書くよう指導しました。
作文では、1番知らせたいできごと(イベント)と、伝えたい気持ちを決めることが大切♪
そのため、はじめの『できごと』と、おわりの『気持ち』を決め、
どうしてその気持ちになったの?
と理由を後付けするようにしました。
スタートとゴールを決め、あとはその子の書く力に合わせて中をつけたしていく方法は、作文が苦手な子にも取り組みやすい方法でした。
※はじめ・中・おわりの順で指導する場合もあります。
実際の作文を例にあげながら、くわしく説明していきます。
作文の書き方①1番知らせたいできごとは?
1番知らせたいできごとを決めます。
これは、作文の『はじめ』の部分にあたります。
できごとを1つにしぼる理由は、『~しました』の羅列にならないようにするためです。
作文の書き方②1番伝えたい気持ちは?
1番伝えたい気持ちを決めます。
これは、作文の『おわり』の部分にあたります。
『はじめ』に書いたできごとに対しての『気持ち』です。
思いつかない場合は、
どうしてこのできごとを作文に書こうって思ったの?
とたずねると考えつきやすくなります。
どうしてポチのさんぽにしようと思ったの?
だって、私の言うこときいて、ちゃんと止まったから!ビックリしたの!
作文の書き方③できごとを時間にそって書こう
『はじめ』と『おわり』が決まれば、『中』をくわしく書いていきます。
ポイントは、時間にそってできごとを書くことです。
- リードをつけるのが大変だった。
- 外に出たら、さむくてポチがブルブルした。
- 私が走ったら、いっしょに走ってくれた。
- 私が止まったら、ポチも止まった。
この時に、五感を使って書くと、より相手に伝わる作文になります。
- 見る
- 聞く
- 話す
- 触る
- 嗅ぐ
なるべく、バランス良く5つが入っているとレベルの高い作文になります。
特に、子供は見たことばかり書きがちです。
会話文が中に入ると、よりくわしい内容になります。
他に聞こえたことある?
リードをつけた時に、ポチを触った?どうだった?
など、『中』の情報が足りないと思った場合は、五感を意識して書く内容を引き出してあげるとよいです。
作文の書き方④できごとに合わせて気持ちを書こう
次はできごとに合った、気持ちをプラスします。
- リードをつけるのが大変だった。
⇒なし - 外に出たら、さむくてポチがブルブルした。
⇒私もさむいなと思った。 - 私が走ったら、いっしょに走ってくれた。
⇒ポチ足がはやいな! - 私が「待て!」と、止まったら、ポチも止まった。
⇒すごい!言うこと聞いてくれた!!
全てのできごとに気持ちが書けるわけではありません。
考えついた場合に、追加すると気持ちが伝わる作文になります。
作文の書き方⑤タイトルをつけよう
基本的な流れは以上ですが、タイトルについて補足します。
作文を書くとき、子供はタイトルを先に書こうとします。
しかし、書き始めていないのに、タイトルを書くのはなかなかむずかしいものです。
タイトルが決まらず、作文を書けない…と手が止まってしまう子もたくさんいます。
そのため、本文を書き終わったあとに、
じゃあこのお話にタイトルをつけるとしたら?
とたずねて決めさせる方がすんなり決められることが多いです。
うれしかったポチとのさんぽ
2年 〇〇〇 〇〇〇
わたしは、犬のポチと、さんぽをしました。
外に出る前に、ポチにリードをつけるのが大へんでした。
外に出たら、さむくてポチがブルブルっとしました。
私もさむいなって思いました。
手がカチカチになりました。
私が走ったら、いっしょに走ってくれました。
ポチ、足がはやいな!と、思いました。
わたしが
「待て!」
と、止まったら、ポチも止まりました。
すごい!言うこと聞いてくれた!!とうれしくなりました。
また、さんぽに行きたいです。
例が横書きになってしまい、すみません…
作文の書き方のコツは『1番知らせたい・伝えたいをしぼって書く』
作文の書き方のコツは、1番知らせたいこと・伝えたいことをしぼって書くことです。
また、『はじめ・中・おわり』の書く順を、『はじめ・おわり・中』に変え、伝える中心を決めてから、くわしい中身を肉付けしていく方法もあります。
スムーズに作文が書けるよう、記事の説明通りに書けるプリントを自作しました。
自由に印刷して、お使いください。
記入のお手本も作りました。
使った五感に、丸をつけてチェックすることもできます♪
本格的に書く力を身につけさせたい!
という場合は、作文に特化した通信教育もあります。
引用元:ブンブンどりむ>>https://www.bunbun-dorimu.net/
我が家も無料体験してみました。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
2020/10/19
アキ